第1回 溶接について学ぼう~抵抗溶接編~

2023年12月15日

新光機器自社工場で生まれたキャップチップのきゃっぱくん。
生まれたばかりのきゃっぱくんは、溶接に興味津々。
そんなきゃっぱくんと一緒に、溶接について学んでいきましょう。

【溶接の分類と種類】
溶接には図で表すように、たくさんの種類があります。
その中から、今回は抵抗溶接について学んでいきましょう。

【抵抗溶接とは?】
抵抗溶接とは、鉄板同士の接着に使われる溶接方法です。
2枚の鉄板を重ね合わせ、溶接したい場所に適切な力で加圧し電流を流すと、抵抗発熱によって鉄板同士が溶融してくっつくという仕組みです。
その溶融して接着した部分をナゲットと呼びます。

【スポット溶接の長所と短所】
抵抗溶接にはいくつか種類があり、その中で最も代表的な溶接方法がスポット溶接です。
スポット溶接は、薄板溶接に最適で電極管理が非常に重要になります。
詳しく特徴を見てみましょう。

【電極とは?】
電流を流し、抵抗発熱を起こす上で必要不可欠なものが「電極」です。
抵抗溶接に使う電極は主に銅合金から作られています。
銅合金を使う理由としては、数百kgの大きな加圧に耐え、数百度の熱にも耐える素材で、尚且つ消耗品の為流通が安定して加工しやすく安価である為です。
電極は一般的に、
・クロム銅
・クロムジルコニウム銅
・アルミナ分散強化銅
が使用されています。
クロム銅は、最も一般的に使用される材質です。
クロムジルコニウム銅は、クロム銅よりも硬度が高く、耐久性に優れ、これも一般的に使用される材質です。
アルミナ分散強化銅は、優れた耐熱性を持つ為、厳しい溶接条件の際に使用されます。
まれに使用されるものとして、ベリリウム銅などの材質もあります。
弊社製品では主に「クロムジルコニウム銅」と「アルミナ分散強化銅」を使用しています。

今回はここまで。
次回のコラムでお会いしましょう!

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