第8回 溶接を学ぼう~図面編~
2025年06月16日
前回、溶接の種類について学んだきゃっぱくん。
今回は、図面の基礎を学んでいきましょう!
【図面が持つ情報】
図面には、形状以外にも製品に関する様々な情報が記載されていて、「寸法」「材質」「表面性状」などがあります。
投影法(三次元の物体を二次元上で表す)は第三角法で製図され、正面を基準に上から見た図を上に、右から見た図を右に描く方法です。
実際の図面を見てみましょう。

【線の種類と意味】
様々な種類の線がたくさん引かれていますが、それぞれどのような名前と意味を持っているのでしょうか。

【テーパーの表し方】
図面には、テーパーの表記も必須です。テーパーとは、中心線を基準に対象となる2直線間の広がり度合いを示します。テーパーのある部分の近くに参照線を用いて表します。

「テーパー1/10」とある場合、「長手方向に10mm進むと径が1mm変化する」という事を表しています。
【様々な図の表し方】
図面には様々な表し方があり、必要に応じて使い分けます。
●主投影図(正面図)
その物の形状などを最もよく表す面を主投影図とします。
これを基に、側面図や平面図など必要な場合は追加していきます。
●断面図
その物の内部形状や構造が複雑な場合、断面図を用いて表します。
余分な線を減らし、図面を見やすくするために用いられます。
中心線以外の場所で切断する場合もあります。

●回転投影図
角度のある物に関して、側面図や平面図を描く時形状がわかりにくくなるため、その部分を水平または垂直の中心線上まで回転させた図を追加することができます。

●展開図
物によっては折り曲げて製作する場合があります。そういった物は、折り曲げる前の状態を展開図として追加することにより、よりわかりやすくなります。
展開図を追加する場合、「展開図」と図の近くに記載する必要があります。
