中国上海の展示会でものづくりの未来を見る-新光翔 AMTS 2025 出展-

2025年07月22日

2025年7月9日(水)~11日(金)、中国上海で行われたAMTS 2025 (Automotive Manufacturing Technology & Material Show)に、当社グループ会社の広州新光翔貿易有限公司が出展しました。

<展示会規模>
・展示会場面積:8万平方メートル
・出展企業数:800企業
・入場者数:3.8万人(2024年度比 5%増)
・展示会主催社による出展企業トレンド調査
 ①無線化及び軽量設計②AI制御③エコ化④モジュール化による多機能化
 ⑤ 国産化

<参加の目的>
中国市場は非常に大きいですがその反面、新規参入企業もそれにもまして多く、全てにおいてスピードが大変速いという特徴があります。
また昨今では、日本で見るニュースやSNSの情報の通りで、市場の動向予測やトレンド予測が非常に困難な市場の1つとなっていて、競争も大変激化しています。
今回の展示会では新製品の顔見せ、新技術の紹介、新光機器ブランドの知名度アップなどを通じて、新たなお客様の獲得や既存のお客様への別途製品提案、新たな協力企業様の検討などに繋げていく目的があります。
また、展示会の準備や運営を社員一丸となり行ない、他社様の製品や対応を身近に見る事で、新たな視野での意見交換や他部門間の意思疎通を活発にしていく事も重要な目的の1つだととらえています。

昨今の製造業界では、人手不足や技術継承問題からロボットなどを積極的に採用する自動化の動きが加速しています。
手動から自動へ、業界が大きく変化していく中、最新技術を駆使し時流の先を見る我々メーカーが、生き残りをかけこの大変革時代をどう乗り越えていくのか、その動向も探りました。

<現地の様子>
非常に大規模な展示会場となっており、自動化技術や新素材など今後の製造業界を牽引する新技術が多数紹介されていました。
溶接関連メーカーの出展も数多く見られ、チェンジャーやドレッサーなど自動化に特化した製品が展示されていました。
当社でも同製品を始めとし、フィーダーやノズルクリーナー、電極類の展示を行いました。
特に、フィーダーは稼働させたままの展示を実施し、その音が集客に繋がるなど思わぬ発見もありました。
比較的小さめのブースではありましたが、動員は成功し、多くの来場者でにぎわいました。

日本で行われる溶接・接合・切断技術に関する専門展示会であるウェルディングショーでは、レーザー加工機や協働ロボットなどの展示が多く見られますが、今回は溶接専門の展示会ではなかったためかあまり見られませんでした。
しかし、電極類の展示は非常に多く、同業他社の多さにも驚きました。
全体的に非常に盛況な展示会であり、当社ブースでも来客対応に追われる場面もありました。

また、中国では名刺を交わす文化が衰退しており、代わりにWechat(ウィーチャット)と呼ばれるLINEのような多機能型メッセージングアプリを使って情報交換を行います。そのため、日本から来た我々は時代に取り残されている感覚にもなりました。

<今後の展望>
まずは、ご協力頂きました関係各位の皆様方に御礼申し上げます。
今回の展示会では、既に以前から市場で販売されている製品への新規参入企業の数が例年にも増して多く見受けられ、新たな販路獲得や、既存のお客様への販売製品の上積みに注力している企業が多い事を実感しました。
また、出展企業それぞれが関係している分野での製品の品揃えの充実を図る動きも感じられました。それにも関連しますが、1~2年前に比べ企業同士の協業に関するお問合せも多くなったのを実感しました。
全体的には、昨年に比べ、抵抗溶接よりもアーク溶接関連の製品比率が高くなったように感じられました。

今回の展示会では、新しいお客様との商談や、既存のお客様への新規製品・新規技術のご紹介、既存のお客様でも面識のないご担当者様との交流、新規仕入先になる可能性のある企業様との打合せ、現在取扱いの無い製品知識の吸収、市場動向・トレンド確認など、他にも多々ありましたが、非常に高い効果が得られたと思います。
また、他部門間での交流もでき、社内活力の活性化にも寄与できたと感じています。

今後につきましても、定期的に展示会に出展する事により、今回同様の効果を期待しつつ、次回の出展日程へ向けて新しい製品開発、技術開発を進める事により、それをお客様の満足に繋げる努力・工夫も継続していきたいと思います。

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