アーク溶接 第1話 執筆にあたってご挨拶 担当 高木柳平
2014年10月15日
当社ホームページの新たな出発にあたって「溶接技術だより」のサイトが設けられました。「アーク溶接技術」を担当する高木柳平と申します。 名古屋大学工学部金属科に学び、当時CO2-O2アーク溶接法開発され、その実用化の先頭に立っておられた関口春次郎先生、益本功先生の薫陶を受け、昭和40年に卒業。溶接機メーカーの東亜精機に入社し社会への一歩を踏み出しました。その後、昭和55年にDS溶接ワイヤで実績のある大同特殊鋼へ移籍しました。そこで定年を迎え、産業ガスで有名な岩谷産業で溶接用3元ガスの研究を2年ほど行い、2005年新光機器に移り現在に至っています。
振り返りますと、ガスシールドアーク溶接技術の3要素である「溶接ワイヤ」「溶接機器」「シールドガス」を各勤務会社で技術習得、その間トヨタ自動車㈱殿をはじめ主要な自動車関連メーカーへの対応の中でアーク溶接技術の本質を把握することができました。
2005年には、お蔭様で溶接学会東海支部技術奨励賞を受賞することができました。
これらの背景を踏まえ、新光機器では主にアーク溶接関連の機器・部品の開発からお客様への技術サポートまでを日常業務としています。
最近では、お客様への技術サポート、現場でのアドバイス、座学講習会など幅広く手掛けさせて頂いています。
この「溶接技術だより」の中では、①技術伝承を兼ねまして「アーク溶接技術の歩み」について執筆するとともに、②お客様の「溶接技術に関する悩み相談」 の中から共通するような項目を選び、基礎的な考え方と改善事例を示すことにより、読者をはじめ関係者にお役に立ちたいと考えています。
末永くお付き合い賜りますようお願い致します。