第11回 溶接を学ぼう~リサイクル編~

2026年04月15日

前回、銅について学んだきゃっぱくん。
ところで、銅はリサイクル向きの環境に優しい素材であることをご存じですか?
今回は、銅のリサイクル性について学んでいきます。

【製造業界に求められる環境配慮への働きかけ】
現在、世界中でSDGsやカーボンニュートラルへの取り組みが行われていますが、製造業界ではこれらの取り組みが特に重要視されています。

● CO2削減
製造業は、日本のCO2排出量のうち、産業部門の約9割以上を占めています。
これを受け、再生可能エネルギーの導入やカーボンニュートラルへの対応が求められています。

● 廃棄物削減
SDGs目標12:つくる責任 つかう責任などから、廃棄物の発生防止や削減が求められています。
電子化による紙使用量の削減や、設備改善による不良品減少で廃棄物削減を行うなどの取り組みが進められています。

● 資源循環
リサイクル素材の活用やエコデザイン(環境配慮設計)の採用などが求められています。
実際に、使わなくなったスマホを回収し金属資源のリサイクルを行ったり、ペットボトルを100%リサイクル素材に切り替えるなど、私たちの身近なところでも取り組まれています。

現在ほとんどの企業が積極的にこれらの取り組みに参加していますが、当社とも非常に関り深い取り組みなんです。

【リサイクル銅の行方】
リサイクルの為回収された銅は、原料リサイクル業者のもとへ運ばれ分別・仕分けが行われます。
日本産業規格JIS H 2109「銅及び銅合金リサイクル原料分類基準」に基づき分別・仕分けを行っていきます。その分類は32種類にもなり、これによりリサイクル原料の品質が保たれています。
※出典:日本銅センター

このようにリサイクルされた銅は、製錬メーカー等に買い取られ電線や配管、電子機器など幅広い製品に再利用されます。
リサイクル銅を使用することにより、CO2排出量削減や鉱山開発による自然破壊の抑制にも繋がります。

【私たちでもできる銅のリサイクル】
当社のような企業はもちろんですが、私たち個人でもできる銅のリサイクル方法はあります。
壊れた家電(扇風機、パソコンなど)や電線やコードには銅線が使用されています。そのため、分解し銅線を取り出すことでリサイクルが可能です。
特に、電線やコードの銅線には、高純度の銅が使用されているため、買取価格も高くなります。
原料リサイクル業者に持ち込んだり、自治体の資源回収を利用することでリサイクルが可能になります。
そのため、不要になった銅製品は捨てずに保管することで、私たちでも銅のリサイクルに貢献することができます。

銅は、しっかり分別・精錬すれば何度でもリサイクルできる環境に優しい優れた素材です。
現在も銅の需要は徐々に高まっており、長い目で見れば供給不足に陥る可能性もあります。
限りある資源をいかに有効活用できるかが、未来のものづくり市場を豊かにする鍵となるでしょう。

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