第9回 新光機器を知ろう~名古屋第三工場紹介~

2026年03月16日

名古屋第三工場 工場長Hと申します。
まだ工場長になってから半年も経っていない若輩ですが私から製造部・名古屋第三工場(以下 第三工場)について紹介致します。
第三工場は清須東ICの横にあり、第一工場から車で向かうと誤って高速道路に入ってしまいそうな場所にあります。

第三工場は日本ガイシ様(NGK様、NGKファインモールド様)が製造されているベリリウム銅を使ってチルベントを加工するために立ち上げた工場です。
チルベントとは軽金属(アルミニュウム)の成形部品を高圧ダイカスト法で製作するときに、湯口(溶けた金属を流す入口)から金型の内部(製品になる部分)を経由し流出する出口になる部分に取付けて溶けた金属を冷却し凝固させたり内部の空気やガスを外に排出する為に使用する冷し金です。

資料提供 日本ガイシ株式会社様

第三工場は、現在ではNGKファインモールド㈱様から支給していただいたベリリウム銅を使用しチルベント加工を実施しております。

ベリリウム銅で作られたチルベントは鋼材(ex:SKD61)と比べて高い熱伝導性から冷却効率に優れており、凝固が遅れた金属の吹き出し危険を回避、不良率の低減、アルミ焼き付き防止、コンパクト化などのメリットがあります。

ただ、銅合金は一般的に鋼に比べると柔らかい為耐久性には劣りますが銅合金の中でも特に硬いベリリウム銅を使用する事で耐久性も確保しています。

また製品の寸法公差が厳しいため検査する時と加工時の室温が同じでないと金属が膨張・収縮してしまい、検査時・使用時にサイズが変わり寸法不良になってしまいます。チルベントはそのわずかな変化が成形部品の品質に大きな影響を与えてしまうため、非常に厳しい品質を求められます。

工場の室温は年中20~22度と夏はやや寒く冬はやや暖かい室温で作業を行い、慣れないうちは体調を崩すこともあります。

また去年紹介した第一工場と異なり、マシニングセンターが主力の工場となっています。
マシニングセンターは機種によっては40点ほどの工具を収納する機能を持ち、複雑な形状を様々な工具を駆使して1度のプログラムで加工してくれます。
その為一度加工が始まってしまうと最大で20時間ほど機械が自動で加工をしてくれるので
夜は無人化で加工を行い、日中は時間の短い加工を行うことで24時間稼働を目指し生産効率が良くなる様工夫を続けています。

これは余談ですが、社内・営業部からも電極加工依頼を受けることもありますが、チルベント類に求められる品質と、弊社主力の一般的な電極に求められる品質には差があります。
営業部門から見ると過剰品質で値段が高すぎると指摘される事もあり、感覚の調整に苦労しています。

その第三工場を支えている従業員は5名という少数精鋭です。
その工場長として業務に携わっている私ですが、プライベートでは休日に愛知県民らしく色々なお店のモーニングを開拓しています。
ただ最近はメタボ気味の為自宅から徒歩で1時間圏内のお店を散歩がてら訪れる事にしています。
徒歩で行くと裏路地なんかにも隠れ家的なお店があったりして目的地の途中でハシゴも出来てなかなか面白いですよ。

【この記事を印刷する - Print this content】
Instagram インスタグラム