品質管理技術 第2話 「TQM」って何? 担当 津守正己

2014年11月17日

 私の名刺には、QMC担当(Quality Management Coaching)と肩書きがある為に、QMとQCはどう違うの? 又、前回のコラム(「みえる化」は改善の原点です!)にもTQM担当とあった為にTQCとの違いは? との問い合わせも頂きました。そこで、今回は私流にTQM(Total Quality Management = 総合的品質管理)とTQC(Total Quality Control = 全社的品質管理)との違いついて触れてみました。

 TQM (総合的品質管理)は、製品の品質・サービスの品質のみならず、経営の質・業務の質等、会社経営の質を追求する品質管理の方法で、もちろん人材育成も含まれます。

 いっぽうTQC (全社的品質管理)は一般的には現場の改善を4~5名の小集団でQC手法を用い活動する場合が多い。このQCサークル活動を全社規模で展開するのをTQCと理解しています。

 ですから、TQMの評価項目の1つに「TQC活動は行われているか?」も含まれています。大手企業では10年ほど前まで、「全○○○TQC大会」との名称で講演会や改善事例発表会が行われていましたが、現在「全○○○TQM大会」と名称変更している企業が多い。事実私は、QCが苦手です。発生した問題をQC手法で解決するよりも、問題を発生させない為にはどうすれば・・・の方に興味があって、それを実践して来たからでしょうか。

 TQM活動の企業評価項目で、最初に聞かれるのは、「トップのリーダーシップ」です。これは、トップの果たすべき役割が定められ、方針があって下部への展開がされているか? から始まり、人材育成では教育体制の整備と計画的実施が問われています。
ですからTQM活動が展開されている企業では工場に入っても社長(会社)方針からそれを展開した工場長方針 → 部長方針・・・ と各種計画書が「みえる化」されております。

 TQC活動の盛んな企業では製造現場はもちろん事務系も含め全社員が何らかのQCサークルに参加し、業務改善に加えリーダーの育成を含めて活発に活動しています。
仕事柄、日本いや世界を代表する企業のTQM大会で改善事例発表会を聞く機会が多くありましたが、さすがに内容・発表は高レベルでいつも感動していました。

 皆様方もまずはしっかり反省し、今度(来年)はこの方針でここまで向上させよう・・・と計画書を構築させることから始めましょう。計画ないところに反省なく、反省なくして成長は無いのですから。

 

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